福島アロハ ─ 着物を仕立て直したメンズシャツ

FUKUSHIMA ALOHA 83歳テーラーが作る 着物×アロハ

福島アロハ ─ 一枚の着物が、男の一着になるまで。

「福島アロハ」は、役目を終えた着物を、福島の職人の手でメンズシャツへと仕立て直すプロジェクトです。ヴィンテージ着物・羽織の生地一枚一枚から、世界に一着しかないシャツが生まれます。WATASI JAPANは、このプロジェクトの企画・運営を担っています。

FUKUSHIMA ALOHAのシャツがラックに並ぶ様子

83歳、弟子入りから68年の職人技

仕立てを手がけるのは、15歳で弟子入りしてから68年、紳士服・婦人服づくりに携わってきた83歳の職人です。着物の生地は直線的な反物であるため、洋服のような立体的な形に裁断するには、柄の位置を合わせながら生地取りをする高度な技術が欠かせません。特に衿まわりの仕立ては、生地の歪みを防ぐための繊細な工程で、長年の経験がそのまま品質に表れます。

仕立てを行う職人
衿部分の柄合わせ

国内で衣類が生産される割合は、いまや全体のわずか1.8%と言われています。大量生産の輸入品に押され、日本の仕立て技術を受け継ぐ職人は年々減っています。福島アロハは、この技術を絶やさないための場でもあります。

地域の手が、一着に集う

シャツのボタンには、福島の果樹農家が剪定した木の枝を、地元の木工職人が加工したものを使用しています。畑で役目を終えた枝が、ボタンとして生まれ変わる ── これも地域の中で資源を循環させる取り組みのひとつです。

また、着物をほどいて糸を抜く工程の一部は、地域の福祉施設に協力していただいています。一着のシャツができるまでに、職人、農家、木工職人、福祉施設など、福島のさまざまな手が関わっています。

WATASI JAPANが運営を担う理由

WATASI JAPANは、ヴィンテージ着物を活かしたリメイクファッションと、モデストファッション(ヒジャブ・アバヤ)の企画・販売を手がけてきました。福島アロハは、その中で培った「着物を洋服として再構築する」知見を活かし、プロジェクト全体の企画・運営を担っています。宗教や国籍を問わず、着物という日本の美意識を日常着として楽しんでもらうという点で、WATASI JAPANが目指す方向性と重なるプロジェクトです。

一点もの、という価値

使用する着物・羽織の生地は一枚ごとに柄も色も異なるため、同じ商品は二つと存在しません。長袖・半袖、シルク・モスリンなど生地の風合いもさまざまで、着物の柄を大胆に活かしたものから、襦袢生地の裏地を表に出した粋なデザインまで、バリエーションがあります。

着物地の龍柄シャツ
着物地の鶴柄シャツ