着物アバヤ・ローブとは

アバヤとは

竹林の小径を歩く、黒留袖の着物ローブをまとった後ろ姿

アバヤ(abaya)とは、中東のイスラム女性が、体のラインを見せないために着る丈の長い上着です。色は黒が基本で(近年はカラーも増えています)、サウジアラビアでは女性が外出するときの装いとして根づいています。

着物アバヤ・着物ローブとは

着物アバヤとは、日本で実際に着られていた本物のヴィンテージ着物をほどき、アバヤとして仕立て直した一着です。WATASI JAPAN では、日本の結婚式で母親が着る最も格式の高い正装「黒留袖(くろとめそで)」をはじめ、小紋など様々なヴィンテージ着物を、福島県白河市の女性職人が裁断から縫製、梱包まで一枚ずつ丁寧に仕上げています。(→ 着物の格について詳しく

海外では、和柄をプリントした布が「kimono」として売られていることがあります。WATASI JAPAN は本物のヴィンテージ着物だけを使います。黒留袖の「黒地の裾に吉祥文様」という構成は、落ち着いた黒の面と絹の刺繍・染めが、アバヤやローブというかたちと自然に響き合います。工場のプリント生地では出せない、絹そのものの落ち感と光沢が、動くたびに表情を変えます。

Wear Japanese Art.(日本の芸術を、まとう。)

アバヤ・オープンアバヤ・着物ローブの違い

かたち特徴向いている場面
アバヤ(クローズ)前が閉じた、一枚で完成する丈の長いドレス型きちんとした装いにしたいとき。これ一着で全身が整う
オープンアバヤ前が開いた羽織り型。中の服が見えるインナーの色や丈で印象を変えたいとき。旅行にも使いやすい
着物ローブ着物の身頃・袖を活かした羽織りもの。ガウンに近い丈感部屋着より少しよそ行き、ホテルや来客、ちょっとした外出。モデスト目的でなくても着られる

どれも素材と作り方は同じ(ヴィンテージ着物の絹/一点もの/職人の手仕事)で、「どうまといたいか」でかたちを選びます。迷ったときはセミオーダーの相談で、丈・袖・前合わせを調整できます。

※ WATASI JAPAN では現在、これらを 「着物ローブ」 としてお届けしています(アバヤ型・オープンアバヤ型を含みます)。「アバヤがほしい」「前を閉じたい」などのご希望はセミオーダーでご相談ください。

素材 ―― 本物の絹だからできること

黒留袖をはじめ、ヴィンテージ着物にはもともと質の高い絹が使われています。それをほどいて仕立てるため、新品生地を買うよりむしろ贅沢な素材になることがあります。丈の長いアバヤ・ローブほど、素材の差がシルエットに出ます。

  • 抗菌・防臭 ―― 日々のお手入れは陰干しだけで十分
  • やわらかな肌ざわり ―― 絹は人の肌に近いたんぱく質でできています
  • 吸湿・放湿にすぐれる ―― 汗ばむ地域でもさらっと。中東の気候にも向きます
  • 紫外線カットしわになりにくい(ヴィンテージ着物に使われた日本の繭は、海外産よりさらにしわになりにくく張りがあります)

一度役目を終えた着物に、もう一度命を与える アップサイクル。タンスに眠っていた一着が、世界のどこかで毎日まとわれる服に生まれ変わります。

柄には意味があります

黒留袖の裾文様は、もともと「家の繁栄」「子の幸せ」を願って選ばれたものです。松竹梅、鶴、菊、牡丹 ―― いずれも長寿・慶び・美しさを表す吉祥文様で、国や宗教を越えて通じる願いです。

WATASI JAPAN では、イスラムの教えで避けるべきモチーフ(人物や動物などの偶像的な表現)を外し、幾何学・植物・自然の文様を中心に厳選しています。一着ずつ柄の出方を確認し、宗教・国籍を問わず身につけていただけるものだけを仕立てています。

着こなし

着物ローブの裾の柄、無地インナーとの重ね
  • 黒×黒が基本。黒留袖など黒地の着物はアバヤの定番色と相性がよく、柄の部分だけが静かに効きます。
  • インナーは無地でまとめると柄が引き立ちます。オープンアバヤなら、インナーの丈や色で季節感を出せます。
  • ヒジャブ・ショールは、アバヤの柄に入っている色を一色拾うとまとまります(→ 着物ヒジャブとは)。
  • フォーマルな場から日常まで。着物ローブは、モデスト目的でなくても羽織りものとして楽しめます。

海外での実績 ―― カタールのランウェイにて

2023年11月、カタールで開催された「Future Fashion & Technology ― Sustainable Fashion Show」に、ドバイのエシカルファッションストア Goshopia のプレゼンツで着物ローブが登場しました。実際のランウェイの様子は、以下の動画でご覧いただけます(映像提供:Goshopia)。

セミオーダーについて

一点ものの生地を活かしながら、丈・袖丈・前合わせ・ボタン位置などを体格や用途に合わせて調整できます。生地の在庫と柄によってお受けできる範囲が変わるため、まずはご相談ください。制作にはお時間をいただきます(目安は下記)。

▶ セミオーダーを相談するお問い合わせ

着物アバヤ・着物ローブはどこで買えますか

WATASI JAPAN の着物ローブ(黒留袖をはじめ、様々なヴィンテージ着物を用いた、アバヤ・ローブ型のロングウェア)は、公式オンラインストアでご購入いただけます。

▶ 着物ローブを見る(公式ストア)

  • 価格帯:45,000〜70,000円(税込・一点もの)※2026-08 時点の実売。黒留袖のロング丈は 60,000〜70,000 円、その他のヴィンテージ着物のローブは 45,000〜50,000 円が中心
  • 制作期間:一点ずつ丁寧に仕立てるため、2〜4週間ほどいただく場合があります
  • 世界50カ国以上へ発送
  • 実店舗でも取り扱いがあります → 取扱店舗(浅草 HALAL-Ya / 大阪 JAPANeid)

こんな方に選ばれています

  • 一枚で装いが完成する、きちんとしたアバヤを探している方
  • 量産品ではない、素材の良いローブ・ガウンがほしい方
  • 日本の文化や職人仕事に敬意を持って身につけたい方
  • 大切な方への贈り物を探している方(→ ムスリムへの贈り物ガイド

WATASI JAPAN について

WATASI JAPAN は「Wear Japanese Art.」をコンセプトに、ヴィンテージ着物から日本製のモデストファッションをつくる福島のブランドです。NHK WORLD で世界150カ国に紹介され、日本経済新聞などにも取り上げられました。JETRO の支援を受け、UAE をはじめとする中東への展開を進めています。

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