ラマダンについて

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K.Tsumori

こんにちは、津守京子です。UAEドバイに移住し、30年以上イスラム圏でビジネスに携わってきました。この経験を活かし、日本企業がイスラム市場で成功するための架け橋となりたいと思っています。ビジネスに関するサポートが必要な方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

専門分野:
日本と中東市場の貿易ビジネス
通訳・翻訳、ビジネスマナー
日本企業の中東市場進出支援

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ラマダン 断食の月

ラマダンはイスラム教の太陰暦第9月で、イスラム教で最も神聖な月とされています。世界中のイスラム教徒にとって、断食、祈り、内省、共同体を感じる時です。

ちなみに、太陰暦は新月から新月で成立しているため、私達の使用する太陽暦より10日前後、1年が短いです。よってラマダン月も毎年、10日前後、早くなります。
中東湾岸地区では、お月見員会というのがあって、新月を目視で判断します。よって、事前に断食月の始まり、終了が予告されず、ヤキモキしましたが、近年は事前にラマダン明けの休暇(Eidイード)を政府が決定しています。

 ラマダン期間中、イスラム教徒は夜明けから日没まで断食を行い、飲食、喫煙、罪深い行為を控えます。断食は、自己鍛錬、自制心、恵まれない人々への共感、アッラー(神)との精神的なつながりを深めることを目的としています。

 ドバイのエンタメ界隈では、ライブ音楽、踊り等が禁止になるため(録音音楽はOK)ホテルのレストランのショーなどに出演しているエンターテイナー達は、それぞれ休暇を取り、出身国に帰国するのが通常です。 但し、最近は規制が緩和されており、エンタメ界隈も通常運転が増加しています。

 断食開始前の夜明け前の食事はスフールと呼ばれます。 朝一番のお祈り前ですので、午前5時ころです。 日没後の断食明けの食事はイフタールと呼ばれるます。これらの食事には特別な食べ物が使われることが多く、家族や友人と一緒に食べるのが一般的です。イフタールは、昔ながらに大砲の空砲でイフタールの時間を知らせています。この瞬間、断食をしていた人々は水を飲み、なつめやし(デーツ)などを口にします。
商業活動の盛んなドバイでは、各ホテルが「イフタール・ブッフェ」を開催しています。取引先等の接待に良く使われます。イスラム教徒によると、イフタールを孤独に過ごしてはならない、という教えがあるため、親戚、友人、知人、同僚等を自宅のイフタールに招きます。招いて、招かれ、こうして断食月は、断食という苦行というより、ソーシャル活動が活発化し、小売店の食料品の売り上げは、通常の2倍になるとも言われています。

 断食に加え、イスラム教徒はラマダン期間中、礼拝とコーランの読誦を増やします。また、多くの人が慈善活動に従事し、自分の行動や性格を改善しようと努力します。

 ラマダンの終わりには、イード・アル・フィトルを祝います。イード・アル・フィトルは、特別な祈りから始まり、ごちそうを食べたり、贈り物をしたり、地域社会に喜びと親善を広めたりするお祭りです。

 私はイスラム教徒ではありませんが、毎年、ラマダン明けのイード休暇は、楽しみにしていました。以前は規則も厳しかったため、解放される安心感みたいなものが、ありました。

ラマダン時期に出現する仮設テント。この中でイフタールの食事が提供されます。誰でも自由に参加でき、無料です。費用は篤志家からの寄付です。

細菌、SATWA地区に完成したモスク。上記のテントはこのモスクの敷地にあります。

数年前から出現した「慈善冷蔵庫」この中に、食事が入っています。欲しい人は誰でも持っていけます。大きな屋敷の外壁に設置されています。

慈善冷蔵庫の中には、こんな感じで食事が置いてあります。誰でも寄付できて、誰でも寄付を貰える仕組みです。

世界の社交場のようなドバイ。しかし、伝統は確かに守られ、語り継がれています。

人が住む所にモスクあり。人々の生活に無くてはならないモスクです。

青い空に映えるミナレット。モスクはお祈りの場所なので、中身は空洞です。

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